2007年11月24日

有機ELテレビ「XEL-1」

SONY製の世界初有機ELテレビ「XEL-1」を見てきた。
有機ELテレビとは電流を流すと自ら発光する性質をもつ有機物質をパネルに採用したテレビの事。自ら発光する為に液晶のようにバックライトを使う必要が無く、パネルを薄くする事が出来る。「XEL-1」はなんと3mmという極薄っぷり。
有機ELの特性上電流を流さなければ全く発光しないので、バックライト明るさが常につきまとってしまう液晶テレビより遙かに高コントラストを実現できる。今回の「XEL-1」はコントラスト比【100万:1】以上。

肝心の画質はやはり圧倒的。液晶・プラズマを寄せ付けない画質と言っても差し支えないだろう。
しかし、このテレビは960×540の11型のため画素数も画面サイズも圧倒的に不足している。その上このサイズで20万円。液晶・プラズマが激しく大型化していく中、とてもリビングにおけるようなものでは無い。現状では単なる趣味の一品。
お店の客も有機ELを知っている人は食いついているようだったが、一般の層はこんな小さいテレビに全く興味が無いようだった。

有機ELの課題は大型化とコストダウン。パフォーマンスは高いのが証明されたのでこの二点を早急に進められれば天下を取れる。逆にその二点を遅らせてしまうと液晶とプラズマの進化により後塵を期する事になってしまうだろう。
一般的にテレビの普及ラインは1インチ1万円を切ったときと言われている。2011年までにどれだけそのラインに近づけられるかが勝負となりそうだ。

とは言っても画期的な製品であることには間違いがない。久々にテレビのSONYが帰ってくる事になるのだろうか。

2007年09月06日

CMOS全盛期

デジカメの撮像素子にはCCDとCMOSが有るのはご存じの通りだが、ここに来てCMOSの採用された新機種が続々と発表された。CMOSといえばCannonが全ての1眼デジカメで採用しており専売特許という印象だったのだが、Nikonに次いでとうとうSonyまでも普及期クラスにCMOSを採用。

Cannon:EOS40DEOS-1Ds Mark III
Nikon:D300D3
Sony:α700

CMOSの特徴は各画素がアンプを持っているため、センサーを一部分だけ利用することが出来、画素データを直接読み出せるためにデータ転送が早くなる。そのために発表された新機種はどれも連射性能がアップしている。
CCDに比べてノイズが大きいというデメリットもあったが、これだけ各社が採用してきたという事はそのあたりの問題が解決されつつあるという事だろう。

今回発表された新機種はNikonが熱いと思う!

2007年03月11日

フルハイビジョンってなんだ?

フルハイビジョン = フルHD = full high definitionってなんだ?
最近よく受ける質問なのでここでまとめてみようと思う。

そもそも日本でのアナログ放送は
  走査方式: インターレース
  走査線数: 525本 (うち有効走査線数 480本)
  フレームレート: 30フレーム/秒
  解像度: 640×480
  アスペクト比 4:3
で放送されている。

一方ハイビジョン放送の定義は
従来の標準放送の2倍程度の走査線を持つものを総称する。従来のテレビとは画面のアスペクト比が異なり 16:9 となっている。アナログ放送とデジタル放送があるがアナログ放送はもはや過去の遺物となりつつあるのでここでは割愛。
デジタルHDTVには下記の通りいくつかの規格がある。

750p/720p
  走査方式: プログレッシブ
  走査線数: 750本 (うち有効走査線数 720本)
  フレームレート: 60フレーム/秒
  解像度: 1280×720, 960×720

1125i/1080i
  走査方式: インターレース
  走査線数: 1125本 (うち有効走査線数1080本)
  フレームレート: 30フレーム/秒, 60フィールド/秒
  解像度: 1920×1080, 1440×1080

1125p/1080p
  走査方式: プログレッシブ
  走査線数: 1125本 (うち有効走査線数1080本)
  フレームレート: 60フレーム/秒
  解像度: 1920×1080, 1440×1080

前置きが長くなってしまったが、この中で重要なのは解像度(≒走査線数)
フルハイビジョンと呼ばれるTVの解像度は1920×1080
それに対し今までのハイビジョンTVの解像度は1366×768
つまり1920×1080の解像度で放送をする1125i / 1080i, 1125p / 1080pの場合、今までのハイビジョンTVの解像度で放送を表示させようとするとダウンコンバートをする必要が出てくる。
単純に解像度で比べてみると、
1,366×768=1,049,088
1,920×1,080=2,073,600
およそ半分の情報が失われてしまうことが分かる。となると当然フルハイビジョンって良いじゃないとなるのだが、肝心の放送は一体どうなっているのだろう。

1080i:地上デジタル放送(1440×1080i中心), CSデジタル, BSデジタル
1080p:PS3, XBOX360, Blu-ray Disc, HD DVD

現状上記のようになっている(最大で)。今までのアナログと同じ解像度で放送されるものや、720pで作られたゲームも存在するが、これからテレビを買うつもりで、かつ地上デジタル放送まで使う。もしくはPS3などの次世代ゲーム機、BD・HDDVDなどで映画を見たいという方は、フルハイビジョンのテレビを買うのが良いでしょう。

ちなみに一般的に出回っている映像ソースに720×480なんてものはありません。ありました。PSPのUMDビデオデコードというあまりにマニアックで使われて無さそうな場所で生息。しかし、UMDのビデオデコードをエンコードして720×480でネットで配信してるなんて事はほぼあり得ないので、やはり落としてきた動画がこの解像度になっていたらがっかりしましょう。大概640×480を横に引き延ばしちゃった失敗エンコードです。

プロフィール

    tebukuro.jpg

    名前:てぶくろ
    機材:K10D/DA16-45
    愛車:Street Triple
    一見堅実そうに見えて刹那主義、その上楽天家だから手に負えない。
    バイク&カメラにはまり中。バイクで道に迷っては適当にパシャパシャ写真を撮る健やかな日々を送る。